DQMJシリーズ 様々な救済システムの昔話

 今回は対戦での活躍、ではなくストーリーやサイドイベントといった利便性の求められる面での活躍にスポットライトを当てて、知らないとまっすぐな一本道…だが知ってると瞬時に攻略できたり、位階配合を瞬時に飛ばすことが出来るようになったりとゲームが部分的に格段に簡略化される配合チャートやスキルの紹介をしようと思う。今回もテリワンまでしか書けません。

 

 

J

 

 

・ヘルコンドル

 

 優秀な回復スキル、「全体回復」を持ちながらストーリー初期から会いに行ける。だがもちろん強いので初期に戦えばDQ8のドランゴにトラペッタから出たばかりの勇者が挑むような構図になる。次の作品でも比較的早い段階で会うことが出来るがそちらでも同じ。

 

 

・魔王の使い

 

RTAでも使われたウェポンマスター。AI2回行動にはありがたく(2回目の行動は通常攻撃以外選択されないため)攻守の伸びが優秀で常に2回行動する中ではジャミラスに近い廉価さ。それも配合一回分の差なので大したことはない。J2でも攻略段階の優秀さは変わらなかったが若干クリア後の活躍という点において劣る形となったが、Aランクにしては十分といえるだろう。

 

キラーマシン

 

対戦環境でも話題に上がった超廉価マシン。本編だとラスボスの直前で配合材料が両方ともスカウト可能になるので、簡単に作ることができる。なおかつ手数が多く成長もSランクということで早かったので大いに重宝された。が、成長限界なんて来ないし魔王の使いでいいということからクリア後までは作るプレーヤーは少なかった。

 

 

ゾーマ(とその道中のシドー)

 

まずはシドーだが、なぜか位階配合のゴール2体を配合するだけで(魔王の使い×うごくせきぞう)作れてしまう超お手軽モンスター。また、そのシドーをそれほど配合の難しくないデュラハーンと配合するだけで簡単にSSランクのゾーマにたどり着くことが出来た。ステータスのバランスがよく、なんでもこなせるのが強かった。

 

 

・ゆうき

 

 DQ8の主人公の特技を内包したもの。それほど強くない野良のモンスターから簡単に入手できるスキルの割にはギガブレイクベホマズンと攻撃、回復の最上位が取れる優秀なスキル。もちろん振り切れなくてもベホマラーギガスラッシュギガデインまででも十分に強く、安定した攻略に使うスキルとしては最適解とも言えるかもしれない。ラスボスがデイン系を弱点としているのも後押しする一因。だが蘇生技が獲得できない点は他のスキルで補う必要がある。次作でも活躍している。

 

J2

 

(ルーラが本来のルーラに)

 

・カバシラー

 

 6回連続攻撃を持つ当作唯一のモンスター。メタル系へのダメージを一撃あたり1〜2に固定する『メタルネイル』や『こくようの剣』を装備しての疾風突きが大いに経験値稼ぎに貢献した。この時のはぐれメタルの体力が12なので運が良ければ一発で倒せる可能性がある。パーティの攻撃役が600程度まで攻撃力を伸ばすまでは彼に仕事があることになる。数年前単位でも某超有名ニコ生配信者の方のレベル上げのお供になってたりする姿を見る。次作から生息地が拡大した。

 

 

・ぷちメタル

 

 当作品の謎システムの筆頭。なぜかスカウトするとメタルスライムになるのに戦っている時はぷちメタルという名前の存在。これによってメタルスライムだけはどれだけスカウトアタックをかけても確率が落ちず無限に捕まえることができた。この作品のメタル系は比較的強力な存在(使用MP増加のデメリットを受ける直前)でなおかつ上位のメタル系のスカウトが不可能に近かったので主に4の倍数単位で乱獲された(主な配合に必要なメタルスライムの数がメタルカイザーに4体、メタルキングに8体、グランスライムに12体、ゴールデンスライムなら24体)。

 

 

 

・アルゴングレート

 

 50種仲間にすれば預かり所がくれるBランク、順当に配合していけば手に入る存在。4体配合を認識した2周目などであれば、ここからおにこんぼうまではそこらへんの雑魚を絡めていけば揃う。もちろんそのままBランクの位階を進めるために使っても強力だった。当作には200まで50刻みでボーナスモンスターがもらえるシステムがある。

 

 

ギガンテ

 

 今作でもっとも攻撃力の高いモンスターのうちの一体で、Aランクの最初のほうで順当に位階配合を繰り返せば手に入ったのでそんなに入手に手間ということもなく、こうどうこそ特性でいちばん最後になるが、命中率に影響はなくむしろバイキルトの効果を受けてから攻撃できることにもなるので、表面の制覇では大きく貢献してくれる。また配合の面でも今作最強のアタッカーとして名高い、「おにこんぼう」へのアクセスが存在するので非常に存在感があった。

 

 

・光あふれる地

 

 前作でのメタル系討伐を用いたレベル上げがあまりにも非効率だったためかその代替システム。20分間特定の場所に無限湧きするメタル系(メタルスライムはぐれメタルメタルキング)と戦い放題のシステム。裏ボス討伐後まで入れないものの、非常に効率的なレベル上げができる(前作比)のでプレイヤーは魔界を駆け回ったが、ひとつだけ落とし穴があり、メタルキングのシンボルは真後ろから近づいても5歩前ほどで気がつき全速力で逃げていく。ここで遺跡の開拓を怠っていたプレーヤーは特技「ステルス」を所持していないので苦戦を強いられたのだ。また、シンボルではいないが、ほとんどの場合お供に魔界内でも登場したモンスターが現れ、特に「スーパーキラーマシン」は育成にと連れてきたまだ弱いままの味方を次々に葬っていった。

 

・グランスライム

 

 200種仲間にすれば預かり所からプレゼントされるモンスター。配合が手間なのでタダで手に入るのはかなりありがたい存在。そのまま使ってもMP1200で自動MP回復持ちというおかしなスペック、しかも当作では自動MP回復で最大100回復し、ベホマズンでもMPを36しか使わない無尽蔵に近いMP設計だったのでたとえマダンテを撃ったとしても建て直しは容易だった。多少HP上限は低い(1190)が十分に優秀だったと言える。当作では似たような性能の大魔王デスタムーアが同様の戦法(マダンテスタート)を得意としていたのでその廉価版とも言える存在だった。次作ではステータスが変化し自動MP回復がオミットされ全く別とも言っていいほどの変化を遂げた。

 

 

 

・最強プチット族

 

 バランスの取れたステータスはもちろん魅力の一つではあるのだが、特性がかなりスカウト向きのもので、特に「テンションアップ」と「れんぞく(4回)」が強力。テンションアップはないと終盤の強力なモンスターや今作の目玉ともなった超大型モンスターの捕獲が難しい環境下ではないとお祈りするしかないところなので必須で、なおかつ連続があるとテンション100の状態でのスカウトアタックの確率が一撃のものに比べ格段に伸びるので、たとえ難しいウィングタイガーやブオーン、アサシンブロス等が相手でも100%を叩き出せる可能性を含んでいるほどだった。次作から「AI1〜2回行動」の仕様が変わりスカウトするためのテンションを無駄にするようになってしまったのでお役御免となった。

 

 

・GJ(ゴルッテじいさん)

 

 ゴルッテという名前のクリア後に戦えるおそらくぼっちの田舎民対面最強のじいさん。ありえないステータスのモンスターたち(例・HP6000弱のスライム)を率いて勝負を挑んでくる。攻撃自体はそれほど強くないのである程度火力があってベホマズンがちゃんと使えれば負けることはない。勝つと9800ゴールドと2種類のモンスターコレクションからランダムに1体をもらえる。とくに無敵コレクションではゴールデンゴーレムなどのありがたい配合素材がもらえた。次作ではより戦略的なGJがピピッ島で待っている。

 

 

 

J2P

 

(ルーラが使える範囲が少し拡大)

 

・おおにわとり

 

 おそらくストーリー中一番最初に出会える2枠。序盤は残念ながら強すぎて仲間にできないどころか初見殺しと言われるほど全滅の要因となるが、中盤なら仲間にすると強力。このゲームには進化配合という低ランクでもめちゃくちゃ強く出来るシステムが存在するので、このおおにわとり同士でできた「強おおにわとり」を配合し、「最強おおにわとり」として使うと非常に強い。攻撃力やすばやさは1000を超える上、今作から追加されたプリンスとの噛み合いも良く、廉価でずっと使えるモンスターとしての立ち位置で、対戦でも頻繁にその姿を見ることになった。

 

 

 

 

 

・フォロボス

 

 基本的にこの作品ではAI2回行動のSサイズモンスターはかなり弱めに設定されているしこいつも例外ではない…が、攻略段階となると話は変わってくる。限界で攻撃力800というギュメイ将軍と同じだけのラインまである上でそれなりのHPもある。というわけで物理アタッカーとしては極めて優秀でオムド・ロレスなどの若干硬い相手にはかなり貢献する。配合難度もそれほど高くなかった(主に揃えるモンスター3種が全て位階配合で作れる)次作からはステルスアタックをしている姿がよく見られた。

 

 

 

 

 

・勝ち抜きバトル

 

 前作までだと金策はゴルッテかアロマをサンドバッグにして巻き上げていた非効率なものだったが、当作では1日1回という制約を持ちながらも連戦可能でゴールドが大量に手に入る(1戦あたり2500G)画期的なシステムが搭載された。それがこれ。勝ち続けるとだんだん敵が強くなっていくが、少なくとも70戦程度ならこなせる難易度となっており、これを毎日繰り返せるので高額アイテムであるモンスターのタマゴを難なく入手することができた。次作でも続投したが1戦あたりの金額が減少した代わりに101戦目からは1からではなく負けた地点から報酬共々続投なのでさらに利便性が向上した。

 

 

 

 

テリワン3D

 

(主人公の移動速度やフィールドの昼夜変更が今作からかなり快適化)

 

 

バルザック

 

 このゲームの効率的な攻略において欠かせない存在。今作で最も(あるいは2番目に)入手が簡単で時期は最速。RTAにも駆り出されるほど使い勝手が良く、攻撃力が非常によく伸びる(20Lvで550ほど)ので本編ではアタッカーとして極めて優秀。アタッカーとしての役目を終えてもステータスを伸ばすために使用されることもあり、総じて人気のモンスター。リメイク版のテリワンSPではオンライン他国マスターでよく見かける。

 

 

・他国マスター

 

 旅の扉にいるモブ。会える時期に反して非常に強大な布陣を敷いていることが多く、全滅の危険性が高い。だがなんと、このマスターたちのモンスターはスカウトができてしまう。しかも通常の戦闘と同じように戦闘が終了する。また、戦闘前に繰り出されるパーティは固定されているためリセマラの対象にされた。特定の旅の扉までで低ランクと高ランクの線引きがあるのだが、一つだけ序盤でも高ランクが入手可能な旅の扉があり、その存在によってミレーユ戦前なのになぜかはくりゅうおうやサージタウスが仲間にいたり、果てにはグレイナルバルボロスでミレーユのパーティをを完膚なきまでに叩き潰すというドSなどというレベルではない行為ができてしまったりする。また、これらの他国マスターは勝利後にスカウトに貢献する肉を安く売ってくれたり、レアなアイテムを譲ってくれたりするまごう事なき救済システム。ただしスカウトできることに気がつかないとただの初見殺しである。